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慢性5月病にはニートを

いつのまにやら6月になったようです。みなさま、5月病は無事治りましたでしょうか。
昨今は慢性5月病というものもあるようで、なかなか難しいものです。


ところで、わたしは定義からすれば一応フリーターというのがいちばん一致する身分ですが、ただ、あまり熱心なアルバイターでもないので、じぶんの意識としてはニートなのです。


ニートであることの利点には、曜日感覚や長期的なシーズンの感覚から、容易に逃れられることがあります。つまり5月であるという感覚もまた希薄なのです。


そもそも、5月病を「5月」病たらしめている要因として、まず新年度が4月からであるというものがあるわけです。4月の変化があってはじめて、その後「だれる」ことができるからです。
しかし4月からの新ニートとかの例外をのぞけば、ニートにはそもそも「年度」という感覚が希薄でしょう。「5月」という月に、5番目の月である以上の、特別な意味を感じなくてすむのです。


このように

  • 季節感の麻痺
  • 5月の無意味化

という少なくとも2つの効果により、ニートは5月病の特効薬たりうるのです。
慢性5月病にとっては季節の無意味化はあまり効果がないかもしれませんが、「5月の無意味化」というのはすなわち「5月病の無意味化」でもあり、慢性かどうかに関わらず大きな効果がのぞめます。
またニートであれば慢性5月病であっても実質的になんら症状が出ない。出ても気づかずに済むのではないでしょうか。


ぜひみなさんもお試し下さい。
と、いいましても、これだけでは処方として不完全ですので、具体的にニートになる方法を簡単にご紹介しましょう。


継続的にニートであるためには、まずリソースの確保が必要です。
最低限生きていくためには、衣食住の安定的確保が必要なのは言うまでもないでしょうが、これらを直接周囲の人々から提供をうけるか、あるいは購入しなければなりません。
したがって

  • 金銭的な余裕
  • 人的なリソース

のいずれか、あるいは両方を確実に、継続的に確保できる環境を揃えましょう。これらの環境を揃えずにニートになってしまうと、精神的ストレスからやむをえずニートであることをやめてしまいかねません。


つぎに、ニートになるためにはその定義に合致するライフスタイルを構築しなければなりません。Wikipediaには

ニート(NEET)とは英国政府が労働政策上の人口の分類として定義した言葉で、「Not currently engaged in Employment, Education or Training」の略語であり、日本語訳は「教育を受けておらず、労働をしておらず、職業訓練もしていない」となる。

とあります。つまり

  • 教育
  • 労働
  • 職業訓練

のいずれかに当てはまる活動をしている場合、あるいは近い将来はじめる予定がある場合は、それらから、ひとつひとつ地道に距離を置きましょう。
ただ、ここで誤解していただきたくないのは、人間関係を切れというわけではない、ということです。適度な人間関係は、ストレスの削減や、生活リソースの確保に役立ち、ニートでいる上で役に立つでしょう。
ですから、たとえば雇用関係を強引に、人間関係ごとバッサリ切り捨てたりするのは、あまりおすすめできません。


また、実際に継続的にニートでいることはじつはなかなか難しい面があります。さきほどから何度か触れたようにストレスの問題です。実際、定年退職で時間が余ってしまい、精神的に追いつめられるなどという話も聞きます。
そこで、
「お金などのリソースと、精神的余裕のバランス」
を意識してとるようにしましょう。ミクロなレベルでのロハスです。


いかがでしたでしょうか。
実際のところ「特効薬」といっても、実行そのものには困難が伴うのです。しかし、ニートであるかぎりは5月病どころか、5月であることさえ忘れていることも可能になるのです。
ご参考になるかは分かりませんが、そこは他の資料にあたったり、工夫していただくとしてここで終わらせていただきます。
それではみなさん、よいニート生活を!

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