プログラマーになりたい。

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垣根涼介/借金取りの王子を読んだ。

借金取りの王子

借金取りの王子

あー。なんて悲壮感がないんだろ。本気でいやなやつは出て来ないからか(完璧に嫌いになれるやつは世の中にいないんじゃないかとさえ思えてくるぐらいに)。いいよね、こういう(主人公の真介みたいな)感受性って。憧れるなあ…。


で、なぜか連想されたのが、浅田次郎、池永陽、そして山本一力。さいきん読んだやつで、こういうストレスが出てくると言えば…ということなのかな(?)。こういうってのはつまりヤクザ。あるいはヤクザっぽい方向性の格好のつけ方というか。ロマンの方向がにてるんだろうか。


ヤクザっぽいっていったら絲山秋子もヤクザっぽいし、カーマニアな描写があるけど、あれとこれとはちょっと違う。おれが絲山作品に感じる「ヤクザっぽい」だと、「死ぬ気で」じゃなくて「死にたい」あるいは「死んじゃった」、ただの「死亡」になっちゃう。


もとへ戻って、まず誤解をとかないといけないんですが、本作にヤクザは出てきません。人も死にません。ただレギュラーの登場人物たちやストーリの転がり方に、山本一力の描く江戸時代のヤクザとかその物語とかと、近い雰囲気を感じるということ。


ああ、あとね、

ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

も面白い。唐突ですけど「借金取り」つながりで。

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