SONY MDR-EX31BNはいいイヤホンだ。 古いので新品でも7000円強で買えるし、ノイズキャンセリングの性能は同時期の他社製品と比較して抜きん出ている。
発売当時、他社製品はノイズキャンセリング回路がアナログばかりだったのだが、この製品はいち早くデジタル方式を採用している。装着すればすぐに違いがわかると思う。
もちろんイヤホンというのは、ヘッドホンに比べると、構造上外部の騒音を防ぎきれないため、同じSONYだったらヘッドホンの方がノイズキャンセリングはよく効くが。
あと、なぜか日本のメーカーのイヤホンって、昔から遮音性が低いので、例えば遮音性が高い(ノイズキャンセリングではない)SURE SE215とかと比べるとどっちが快適かは人やシチュエーションによる。
ノイズキャンセリングの副作用として,DACとアンプがイヤホン側に入っているということがある(私としてはこちらが重要)。 Bluetoothイヤホンの場合、iPhoneの内蔵アンプを経由しないで音が出るわけだ。例えばXperiaなどはそうでもないのかもしれないが、iPhoneのオーディオ周りは貧弱なのだ。
イヤホンのSONY製DACで信号を作り、SONY製アンプでイヤホンをドライブした方がよい結果になるようである。特に低音は、SONY製の似たようなイヤホンを直接iPhoneのイヤホンジャックにつないだ場合と比べて、明らかに増強される。まあ、これが嬉しいのは、低音が好きな人に限るけど。 BOSEのイヤホンなんかも、パッシブな回路(エフェクター)をコードの途中についてるみたいだが、やはりアクティブな回路(電源付き)のが自由度が高い。
デメリットとしては、充電が必要なことと、秋葉原のような電波が飛びすぎているところではブチブチ切れること、前述の通りノイズキャンセリングが海外の有線イヤホンと大して変わらないこと、SONY製の新型(WF-1000X)と比べると音の出所が一カ所にあり、広がりを感じられないことなどがある。
ちなみに、ノイズキャンセリングの性能は,新型と大して変わらないと思う。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン MDR-EX31BN : カナル型 Bluetooth対応 ブラック MDR-EX31BN B
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: エレクトロニクス
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