だまんです。

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長時間露光は天体観測だけのものじゃない

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偶然見つけた電子書籍な写真集:
瞬きするモデル [ BCCKS ]』(「美術モデルによる、「制作の現場」撮影。」)


デッサンのモデルになるというのは20分の静止を、10分のインターバルをとりながら何度もくり返す作業なのだそうだ。ここに納められているのは、その20分の写真である。描くために動きつづけるもの、描かれるために静止しつづけるもの。その対比が面白い。
しかし、モデルとは言え人間だ。まったくぶれないわけでもない。また、画面に制作中のデッサンが写り込んだものもある。これらは原理的に写真の中にしかないものだ。見ることができないはずの現実。とくにデッサンは完成したものとも製作中のどの段階とも微妙に異なる、作品そのものと制作の過程が入り交じった、不思議なものだ。
また、この20分という時間設定が、このシチュエーションにおいては絶妙だったのだろう。各コマに入っている情報量がちょうどよいと感じる。その設定によって、瞬間の感覚ではなく、ある時間的広がりを持った「描き、描かれる」という作業そのものを過不足なく切り取り、1枚に納めることに成功している。これらの作品はその「行為」が結局なんであるかということそのものを、見た者に非常に適切に伝えるだろう。
また、後ろの方のページにあった、デッサンを行なった人たちの20分間のポートレイトというアイディアも面白いと思った。
と、どうも口調が偉そうで…すんません。どうも、ですます調ではうまく書けないものがあるというか、今回はともかく気づいたらこの文体だったということで、ご勘弁ください。

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