だまんです。

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ルナオービターのカメラは銀塩だった…!

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1966年、NASAの「ルナ・オービター1号」によって、初めて撮影された「月面からの地球の出」の写真などが、信号を記録してあった磁気テープから「リマスタリング」されたそうです。


しかしこの撮影の仕組みが、すごすぎる!「これは言葉で聞くより複雑」とあるのだが、いや、書いてあるだけでも十分難しいですから!
まず、なんといっても受光部が、ただの銀塩フィルム!
最終的に電波に乗せるのにも関わらず、フィルム。
だって日本のテレビジョン放送だって、1960年にはもうカラーになってるんですよ。

かぐや(Selene)のHDカメラには敵いませんけど、NASAの月周回衛星には賢いイメージングシステムがあって、40年前にも似たような成果を達成できたんです。装備はデュアルレンズのカメラ(610mmの狭角の高解像度撮影用と80mmの広角の中解像度撮影用)とフィルムプロセッサ、スキャナー。レンズはどちらも70mmのフィルムロールの同じパートが露出するよう並べられていたので高解像度画像エリアを解像度画像エリアで取り囲むようにできたそうです。

これは言葉で聞くより複雑な作業です。宇宙船は月面の上空を巡航してたので、この動きを補正しなきゃならないですよね。あと、電子オプティカルセンサで距離を測定しながら、第2のコマが第1のコマにぴったり符合するよう小型モーターでフィルムをシフトし、その後フィルムは現像してスキャンし、情報は地球に送って、そこでアナログテープに保存する、というわけです。

センサは当然「デジカメ」のCCDのような、あるいはテレビカメラのセンサのような、電子的なものだと思い込んで読みはじめたら、なんとフィルムが登場。驚いた。
つまり「センサ」は、撮像素子ではなくフィルム+フィルムスキャナだったということだ。当然撮ったフィルムは現像しなきゃいけないし、そのままでは地球に送れないからスキャンが必要。それでやっと、電波で送信できるようになる。
えーと、つまり受光部は現在CCDなどでやってる代わりに、ポラロイドっぽいものに、スキャナをあわせたような装置だろうか?
いまの技術を知ってる人間から見れば、明らかに、くどいほどに持って回ったしくみですが、おそらく、当時は何らかの技術的障害があったのでしょう。電子的なしくみで直接、撮影することはできなかったようです。解像度や感度の問題なのか、重量の問題か、あるいは貯めておけるだけのメモリが無かったのか…は、おれにはわかりません。
ただ確かに、フィルムをスキャンするならば、当然コピー機のようなラインスキャナで済むという「利点」がある。(現在の光学的なセンサ(CCDなど)は、フィルム現像機より圧倒的に軽く小さいので、利点にならないが。)
それにしても、こんな状況で画像撮影を諦めなかった姿勢は、本当にすごいとしか言い様がない。もう、それは姿勢というより根性だ。


しかし上の引用、どう読んでも意味が分からない部分がある。翻訳の問題なのだろうか…?(しかし、原文さがすのもめんどくさい…。)
とくに2つのレンズの組み合わせるとき「高解像度画像エリアを(中)解像度画像エリアで取り囲むように」(括弧内は引用者)するというところ。広角レンズの中央部を黒く塗りつぶしてあったのか?それから「宇宙船は月面の上空を巡航してたので、この動きを補正」というのは、センサ駆動による手ぶれ補正的なものだろうか…?(画像のずれる方向にあわせてフィルムを少し送りながら撮るとか?)


じぶんはITの権化みたいなことばっかりやってるくせに、こういうメカメカしいもの、意外と好きなんです。気になってしょうがない。

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