- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 幻戯書房
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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「おめでたい味」(p.65〜)を読んで、不覚にも、といったら失礼ですが泣きそうになった。なんでだろう。
個人的に、なんか角田光代作品にはうっすらと絶望している感じがあるというか、またそれにイライラしてるようなイメージがあった。たぶん初めて手にした作品が『学校の青空』だったせいもあるのだろうけど。
集中力のあるときでないと読めないような。そういう、なんか独特の濃さ・重さはなにからくるんだろう、というか、なぜ誰も聞かないんだろうとずーっと思ってたんだけど。この本に「あ、これかも」という部分が何カ所かありました。子供の頃の作文を掘り出してきてネタにしてるところとか。あとは冒頭に出したところとか。物語を書くことへの主要なモチベーションが、自分の中の深いところ、それも自己顕示欲以外のところにあるらしい、とか。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1999/05
- メディア: 文庫
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