Aspire Pegasus + Triton + Ni200コイル + Eleaf IMR 3100mAhバッテリー
じつはちょっと前からタバコを電子タバコに切り替えています。
最初はJoytec eGo ONEを買ったんですが、ついつい興味本位でTC付きのMODも買ってしまいました。
そこで、今回は、喫煙者がニコチン摂取用に電子タバコを利用することを想定して、最近使用しているタンク+MODなどを紹介します。
そう、きょうび喫煙者というのは肩身が狭いし、喫煙習慣を他人に広めようとも思わないのであんまり公言しておりませんが、普段はJPS(タール11mg)を吸っていました。
※なお、下記ではI=V/RとかP=IVとか[mg/mL]とか、中学生程度の理科の知識は特に解説せず使用しています。
なんか色々書いたけど、こっちのが参考になりそうだなあ……。というページを見つけてしまった…。
具体的な選び方などはこっちのが参考になります。:
http://vapersclub.info/?page_id=102vapersclub.info
www.globalchk.com
MODの種類
電子タバコ本体(コントローラと電池の部分)はMODと呼ばれ、いくつか種類があります。
- メカニカル型 (基本、電池直結)
- 可変電圧型 (variable voltage, VV)
- 可変電力型 (variable wattage, VW)
- 温度制御型 (temperature control, TC)
の主に4種類があって、下にいくほど複雑で高機能になります。
今回買ったAspire Pegasusは4番目の温度制御型で、温度を設定するとコイル温度をその温度に維持してリキッドを加熱してくれるというもの。
TCはコイルがNi200 (ニッケル)製かTi (チタン)製じゃないと動かないので、タンクを買うときに併せて専用コイルを買う必要があるかもしれません。
いま使ってるもの
実は他にも何個かMODやタンクを買っていますが、キリがないので、とりあえずいまメインに使ってるセットだけ載せます。
ちなみに、電子タバコを始めるのには最低限、
- タンク(クリアロマイザ)
- MOD
- 電池
- リキッド
は必要だと思う。
英語のサイト(USA、中国、香港など)では普通に本物(例:Authentic Aspire Tritonなど)と偽物(例:Triton styled 〜など)が売ってますが、タンクは漏れるといやだし、コイルは味を左右するので、僕はいまのところ本物を買ってます。
MODやタンクは専門店や日本の通販でも買えますが、ニコチン入りEリキッド(Eジュース)だけは日本の薬事法の関係で、個人輸入するくらいしか入手方法がないです。ここが一番のハードルかもしれません(もちろんニコチンが入ってないものは普通に専門店、Amzon、楽天などで売ってる)。
- (本体+電池セット) Aspire Pegasus MOD + Aspire 18650 IMR 2500mAhバッテリー ¥8,640
- (タンク) Aspire Triton clearomizer $25.38 (約¥3,042)
- Aspire Triton用Ni200コイルヘッド×5個入 ¥2,500
- (Eリキッド) halo製 30mL @$19.99 (約¥2,395)
- 「TRIBECA」 ニコチン18mg/mL (※2)
- 「voodoo」 ニコチン18mg/mL (※2)
- (計:約¥16,577)
※価格はサイト・店舗により結構違います。
※2:リキッドの選択は僕の好みによる(詳細は下記)。
- MODは新宿のサイケデリックガーデン実店舗(http://www.pipe-m.com)
- その他機器はFastTech(英語): https://www.fasttech.com/
- リキッドは
- E-CIGDO(日本語・海外): https://www.ecigdo.com/
- VAPECHK(日本語・海外): http://www.globalchk.com/
などで買いました。
※一応フルセットで載せましたが、これからはじめる方にいきなり全部買えというつもりはなくて、たぶん
- Joytec eGo ONE(電圧とかの調整がなにもできない)などのMOD、タンク、電池を含む1万円弱くらいのセットか
- または、VW(variable wattage=電圧調整可能)なスターターキット
を買うのが安く、入手性もよく、いいのではないかと思います。今のところTCは性能が不安定で、改良の途上なので、VWのMODのがコスパ高いと思われます。上に紹介したCHKの店長さんのブログなどが参考になります。:
Aspire PegasusのTC性能
Pegasusは、この世界では有名ブランドのAspireの製品です。でもTCのMODとしてはいまいち(VWのMODとしては便利ですが)。
温度測定の頻度はそれなりに高く、電熱線から出る音の頻度と同じだとすると、たぶん数十回/秒くらい(計測してないけど)。
ファイアボタンを押した瞬間の立ち上がりもよいと思います。押しながら口に持っていくあいだに、だいたい設定温度に達する感じ。
1万円前後の機種には及ばないかもしれないが、同価格帯の他製品と比べても、安定していると思われます。
ただ、続けて吸っているとだんだんなれてくるのか、吸った感じがしなくなってくるので、40℉くらい上げないとダメなことがあって、どうもTCでも一度設定したらまったく無調整でいけるというわけではないらしい。というか、むしろ可変電力で電力を一定にしたときのが吸った感じは統一される気がします。
タンクからもれる
これはよくあります。自分のミスでこぼすこともあるし、何だかよく分からないけどリキッドがタンクの底部にたまってしまい、あちこちからもれることもあります。
Aspire Tritonはそういう意味では割と優秀で、使用中や持ち歩くカバンの中にはもれたことがないですが、僕の入れ方が悪いのかもしれないけど、リキッドを入れると、必ず一部がタンク下部のエアホールからたらーっときます。入れ方がまずいのかと思って、スポイトじゃなくて注射器で入れてみても、ダメでした。
しかたないので、毎晩リキッドを補充したら、下部だけ水につけて洗い、ドリップチップ(吸うところ)から息を吹き込んで水を飛ばすという作業をしています。
JoytechのeGo ONEのタンクの場合は注入時にどこからかもれるというよりも、1日使ってるとだんだんコイルの息がとおる側に周辺にしみ出してきて、エアホールからたれるということがありました。
たぶん、「このタンクはもれないです」とはどこのショップの人も保証してくれないでしょう。もれないタンクはいまのところありません。
対策としては、一般的にタンクは上部に隙間が少ないので、ひっくり返して置いておくようにしています。
あとは、レビューを見て探すとか、あんまり安いやつは買わないとか、持ち歩くときに一式ジップロックに入れて他の荷物に付かないようにするしかないと思います。
あの(電子タバコ業界では)有名なKangertechのSUBTANKも、初期の頃はもれたというので、ブランドものも無条件には信用できないようですが。
リキッドのこのみについて
上記で書いた2種類は、haloという米国のブランドのものです。ファン投票のトップには出てきませんが、安定していてわりとどこでも売ってるという利点があります。
「TRIBECA」は著名なリキッド「RY4」の系統だそうで、甘口のタバコ風味。バニラ、キャラメル風味と書かれています。
「voodoo」も甘口のタバコ風味ですが、こちらはミキプルーンとか干しぶどうのようなドライフルーツっぽい風味。
以上はわりと万人向けというか、haloでも「はずれ」になりにくそうなやつを載せました。
甘いのばっかりですが、辛口のは「臭い」とか「辛いだけで味がしない」とか好みがもっとはっきり出るらしいので、ここでは控えました。そっち方面は、haloでは「TORQUE 56」などがあります。
中国系ブランドはもっと安いものがありますが、タバコ風味は、実物の煙の臭さを真似たのか、ものによってはアンモニア臭がしたりして、さらに博打感が強まります。
そういうわけで、リキッドは、最初はいきなり30mL入りとかを買わず、小瓶がセットになったバラエティパックみたいなやつを試した方が安全です。
米国製の、評判がいいものを買っても、はずれるときは、はずれます。「当り・はずれ」は個人の感覚にかなり左右されるので。
たとえば僕はヘーゼルナッツの香料がダメで、なぜか気持ち悪くなります。それにメンソールも、一般的には日本人に受けがいい(わざわざ他のリキッドに添加する人もいる)けど、今のところ美味しいと思うのに当たったことがないのです。
また、米国はユーザ文化が発展しているらしく、リキッドに対する賞が毎年発表されますので、参考になるかもしれません:vapeliquidreview.seesaa.net
vapeliquidreview.seesaa.net
結局、一番確実なのは、可能ならば実店舗に行って、ノンニコチンのやつ(haloなどもあります)を味見させてもらうことです。
ニコチン抜きだと雰囲気が変わってしまいますが、まったく吸ったことがないよりはマシだと思います。
リキッドをニコチン入りにする場合
で、KAMIKAZEなど、どうしても日本製のリキッドしか好みのがないという場合は、海外からリキッド自作用の味なしのニコチン入りリキッド(僕はRasta VaporsのPG 100%、ニコチン濃度:52mg/mLのやつを持っている)をまぜて使いましょう。
僕は、これを注射器のシリンジポンプでKAMIKAZEに混ぜて使ったりしています。シリンジは東急ハンズなどでも買えますが、電子タバコ関連のショップでも売っています。できればこすっても目盛りが消えないやつにしましょう(テルモのやつ、強く握ったら消えちゃって困った)。
なお、混合する量の計算は(オーバースペックなんだけど)Wolfram|Alphaを使ってます。式を入れた状態でブックマークしとくと楽です。こんな感じ:www.wolframalpha.com
ちなみに入力の「solve{(52*a)+(0*b)/(a+b)=17, b=30, a}」は、
- A液(52[mg/mL])をa[mL]、B液(0[mg/mL])をb[mL]、混合して17[mg/mL]の液体を作りたい。
- B液はb=30[mL](ボトル一本分)とする。
- そうすると、A液は何[mL]必要ですか?(厳密には、「a[mL]の値は?」)
という意味の文です。
上位のリンク先では「a=……」の部分が解答で、[approximate form]のボタンを押すと、分数から少数に変換してくれます。
適宜、濃度や分量の値を入れ替えれば、いろいろ作れるし、この画面をブックマークしておけばまったく頭を使わなくていいので便利です。solve{}は本来、連立方程式を自動で解いてくれる命令なので、第二番目の引数を「b=30」ではなく「a+b=30」とかにもできて、混合液の総量(a+b[mL])を指定したりもできるわけです。
ニコチン18mg/mLという値について
「電子タバコWiki」といういにしえのサイトがあって、換算表みたいなものがあったりするんですが、09年ごろのものらしく、あてにならないです。
現在のハイパワーなMODでは蒸発の速度が上がるため、これでは強すぎるのです。僕の場合ニコチン0.8mgのタバコを吸っていたのですが、ニコチン18mg/mLのリキッドでも少し強い気がします(これに対し、古い換算表では24mg/mLくらいがいいということになっている)。
人によってニコチンが強いものはスルメイカのような生臭さを感じるという話もあります。そうでなくても、辛くなるのでリキッドの味が感じられなくなります。18mg/mLでは、一部のリキッドはかなり味が薄くなります。
なので、さしあたって屋外や自室、社内の喫煙所など、煙を大量に吐いてもとがめられない環境だけで使用するのならば、換算表より2段階くらい低めのニコチン濃度のものにしておいて、ワット数(電力)や温度の設定を高めにして、吸い込むニコチン量(煙)を増やすという手もあると思います。
僕はわりと舌と鼻がバカなので、甘い、くさい、刺激が強い、くらいしかわからなくて、ニコチンが多め(18mg/mL)でも大丈夫なんですが、12mg/mLでもくさすぎて電子タバコごと挫折する人もいるようです。
バッテリはIMR(CGR)を使う
基本的には電子タバコ本体といっしょに販売している電池を買えば大丈夫でしょう。
あるいは、電池内蔵型のMODもあります。
バッテリが付属しないものでは、18350などのサイズのリチウムイオン電池を買う必要があります。ブランドはSONY、Panasonic、Samsung、LG、Efestなどがあります(Efestは製造はしていない)。
リチウムイオン電池は、正極(電池内部の+極)の材料によって、性質が大きく変わります。
さしあたり、大電流を流せて、爆発のリスクが低いIMRというタイプ(正極材料:マンガン酸リチウム)を使用するのが常道です*1。
一方、型番がICR(正極材料:コバルト酸リチウム)のものなどは破裂のリスクが高く、出力できる電流が低いため避けるべきだとされています。
また、LGのINR18650 HG2のような新しいタイプ(INRまたはNMC。正極の材料はリチウム-マンガン-コバルト合金(LiNiMnCoO2)らしい)も、WikipediaなどによるとIMRに近い特性を持つらしいので、利用できる可能性があります*2。ただし、安全性について詳しい資料が見つけられなかったので、積極的におすすめすることはしません。
他には、パルスで=瞬間的に何アンペア流せるかも重要で、MODの仕様にあわせる必要がありますが、IMRはもともと大電流を流せるものが多いのでだいたい大丈夫です。最大電圧はどれも実質的に違いはないです。
もともと小売りするような商品ではなかったため、すべて型番のように書いてあって、読むために多少の慣れが必要かもしれません。
たとえばAmazon.co.jpを見ると:
「Sony US18650 VTC5 2600mAh Li-Mn 30A(Pulse-60A) IMR」
Sony US18650 VTC5 2600mAh Li-Mn 30A(Pulse-60A) IMR リチウムマンガンバッテリー (2本組)
- 出版社/メーカー: Sony
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
これは、
- メーカ:Sony
- 寸法:18650
- 製品名:VTC5
- 容量:2600mAh
- 材料等:Li-Mn IMR:電極の物質(Li-Mn)、挿入型負極(I)、マンガン化合物(M)、円形(R)
- 最大電流:30A
- 瞬間的な最大電流(Pulse):60A
みたいな感じの意味だそうです。
あと、まれにflat-top(両端がぺったんこ)じゃないとMODに収まらないという指定が、MOD側にある場合もあるので、注意が必要です。
煙が多すぎると困るかも
一時期、「爆煙」とかいって大量の煙を吐くことが、味の向上(香料の蒸発量増加)のためと、あとファッションとしても流行ってたらしいです。けど、実際に使ってみると僕みたいに公共の場所、ファーストフードとかカフェなどの喫煙席で吸うことが多い人にはじゃまなだけで、個人的には煙が多いのはデメリットです。
一般的にリキッドのベースはVG(植物性グリセリン)とPG(プロピレングリコール (propylene glycol))を混合したもので、VGが多いと煙が見えやすくなるといわれていますので可能ならPG中心のリキッドを買うようにしています。
参考:
*1:なお、Panasonic製は表記法が違うので、同じものがCGRと書かれるらしい
*2:参考:18650 Battery chemistry FINALLY explained – 18650 Battery | BATTERY BRO