さっき、でぽん(id:mac_de_pon)が翻訳してくれたところを読んでたら
Description Ident. Fix. Prec. Type Boolean equality == 4 a -> a -> Bool Constrained equality =:= 4 a -> a -> Success Boolean conjunction && R 3 Bool -> Bool -> Bool Boolean disjunction || R 2 Bool -> Bool -> Bool Parallel conjunction & R 0 Success -> Success -> Success Constrained expression &> R 0 Success -> a -> a
みたいなところがあってですね。
なにがいいたいかというと、つまり適切な訳語さっぱりわかんないんだよね。
これは論理学ではないからなのか、それともぼくが知らないからなのか、どうもあっちこっちの分野の言葉が混じっててめちゃくちゃ翻訳に困ることがあるのです。今回もそれの典型的なケースなわけです。
さっきまでconjunctionを結合子(英文法の接続詞のイメージだったので)と訳すつもりだったんだけど。
ところが、「parallel conjunction」でググったらそのものずばりの結果が引っかかってそれによると「並列論理積」というっぽい。
それから、Lazy SmallCheck はプロパティの条件部に使うために並列論理積(parallel conjunction)を提供しているのが面白かった。条件部で通常の論理積の代わりに並列論理積を使うことで、生成された値に対する条件の検査結果を未定義(エラー)からFalseにすることが出来場合があり、その場合にはその値をrefineするような値の生成を省略することが出来る。
ここだけ読んだだけなので本来の趣旨は何のことやらわかってないのですが、それはともかくとして。
さらに、英和でconjunctionって調べたら、たしかに論理積とする場合もある(最終行):
conjunction
【名】
- 結合、共同、合同
- 〔出来事などの〕共起、同時発生
- The probability of the conjunction of two events is lower than one. : 二つの出来事が共起する確率は一つより低い。
- 《言語学》接続詞
- 〔占星術の〕合、コンジャンクション◆二つの天体の角度が0度つまり重なっている場合もしくは非常に接近している場合で、互いに強い影響を及ぼし合うとされる。◆【対】opposition
- 《天文》合、コンジャンクション◆地球から見て太陽と他の惑星の位置が重なっていること、または惑星同士が天球上で互いに重なっていること。
- The waxing phase of the moon begins at the conjunction point. : 月が満ち始めるのは合の位置からである。◆【対】opposition
- 《論理学》連言、連接、論理積
ただ、おそらくぼくが論理学より電子工学になれているせいかもしれないけれども、論理積/論理和っていうとAND/ORのイメージがあまりにも強い。
たしかにconjunctionもboolean conjunctionも、どっちも同じ「論理和論理積」としちゃったほうが、すっきりするのも確かで。i.e.:
概要 | Ident. | Fix. | Prec. | 型 |
論理比較 | == | 4 | a -> a -> Bool | |
拘束条件付き比較 | =:= | 4 | a -> a -> Success | |
論理積 | && | R | 3 | Bool -> Bool -> Bool |
論理和 | || | R | 2 | Bool -> Bool -> Bool |
並行論理積 | & | R | 0 | Success -> Success -> Success |
拘束条件付き式 | &> | R | 0 | Success -> a -> a |
そもそも「接続子」とか「結合子」とかいま適当に考えた造語だし(かといって、連言、連接は、ぱっと見てなんだか分からないという懸念があってあんまり使いたくない)。
一方で、実際、conjunctionには「接続する」「つなげる(左から評価する)」みたいなそういうイメージがあるような気がするんだけど、それが積といってしまうと、すっぱり切り落とされてしまって、なんとなく気になる。
とはいえ、そうするとdisjunctionは一体…って話でもう、わけわかんないんだけども。