何のために集まるのか
Tsukuba.R#4を終えて、主宰のid:syou6162がこう書いている。
- 色んな意味で人数増えてきつつあるので、運営側も色々考えながらやらないといけない時期にきていると思っている
- 喋る側が喋りまくって、だけどそれが参加者のニーズと合ってないのは結構不幸だと思う
- 不幸という言い方はよくないかな。もっといい形があるはず
- 発表者がやりたいことの大体のまとめと、参加者のニーズをあらい出す必要があるように思う
- 差を埋めるような作業が必要?
- どういうところが可能で、どういうのは不可能なのか
まず、わたしは参加者として、やはりLTとはいえ、発表のレベルの平均を大変よろしくない意味で必要以上に下げたことを、各位に謝らなければならない。申し訳ありません。
おれの発表は、話術やスライドが下手とか、そういう以前に、何かが足りなかった。世の中には「発表した」というためだけに開かれるような発表会もあるが、少なくともtsukuba.Rがそうではない。みんなが手弁当のボランティアで集まって情報共有するという、カンファレンス本来の精神がしっかり共有されている勉強会だ。
なのに、わたしは実感として、発表を聞かせた人々に、なにか(something good)を渡せたという気がしないのだから、これはいかんなということ。
しかし矛盾するけれども、恥をしのんで断言させていただく。
それでも、参加するなら、LTぐらいはやらないよりはやるべきだ。
で、ぼく個人の感覚としては、#4しか知らないが、tsukuba.Rは強靭で魅力的で意欲的な場だ。
あれだけ各々が他言語やマニアックな分野などに強い興味と意欲を持った灰汁の強い発表者が集まっていながら、それでも全員が、あくまでもメインは「R」なのだという点は尊重していたと思う。これはかなり素晴らしいことだ。
どの発表も、ぼくは聞いていて面白かった。
これが、ぼくの感想。
それでも、需要と供給を考えるってこと
と、好意的に書いたけど、もちろん、id:syou6162が悩むのはわかる気もする。つまり彼は今回のカンファを見て、なにかダメな点を見つけちゃったんだろう。
それに人数が増えたらしいから、一般的にいっても、規模の拡大というのは、マネージメントの負担が増える。(それでやめてしまう人も多いと思う。できれば続けてほしいとは思うけど、ぐだぐだにならないためにあえて終わらせるという決断もあるだろうし。その判断は誰にも強制され得ないものだ。)
内容的には、まず、R自体がツールであって研究の目的には、ほぼなれないという性質を持っている。
だからtsukuba.Rも「Rをどうするか」というよりは、「Rをどう使うか」というカンファだと思う。そうすると他分野、たとえば(主要なユースである)統計が入ってくる。(おれみたいに情報統計力学だの応用数学なんかも入ってくる。)
どうやっても、それはやむを得ないだろう。とくに継続して実施していけばいくほど、基礎ネタはつきやすく、応用ネタは蓄積されるから。
これはまず、確認しておきたい。
で、実際に、各発表者間の距離が遠くなりがちだったり、発表したい人(供給)と聞きたい人(需要)がマッチしにくかったりする。ということが起きてるのかもしれない。「分野が違いすぎてぜんぜん理解できない」とか思ってる人はいそうだ。わたしの場合は、超音波診断とソフトウェアと導波管が同じ学科にあったような環境(学校)になれているから、あの程度ではぜんぜん驚かないんだけど。まあ、「うへぇ」ってなっちゃう人もいるのかもね。もったいないけどね。とりあえず、聞いてみようよって思うけどね。
これに関しては
- 毎回「お題」を決めるとか
- 時間帯ごとに
- R利用者全員に関わる部分と、
- ユースケース的な部分と、
- その他、
みたいに分けるとか。
まあやりかたはある。
運営面のルーチンワーク
それから、すこし話がずれるのだけど、やっぱ規模があるレベルを超えたら、
- 聴講者と発表者をわけて受け付けるとか
- 発表者には出欠確認(当日の受付)をするとか
そういう補強をすると運営面はすこし楽になるかもしれない。
少なくとも#4はもう、あきらかに顔見知りだけの会ではなかった。
で、結局、何をやっていきたいのだろう
とはいえ、結局、「tsukuba.R」としては何がやりたいかですよね。
何に悩んでるの?
ぼくは今回「発表者」として臨んだんだけども、ぼくら「発表者」に何を求めてるの?
これは逆に、どういう発表を聞きたい「参加者」に来てほしいの?ということにもつながる。
数ではなく、方向性の面で、発表者と聴講者の、需要と供給の折り合いを付けるならば、やはりある程度根回しはいるんじゃないか。根回しというか
- 発表者の事前の情報公開の徹底
- 発表者に対して求めるものの明確化
をしておいて
- 聴講者にも「何を自分は聞きにいくのか」という心の準備をしてもらう
ということ。
それがあまり伝わってこないのは(あえてフリーにしてるのかもしれないけど)、事実ですよね。
Tsukuba.Rはつくば周辺(半径40万キロくらい)をターゲットとしたGNU RおよびR言語の勉強会です。
Rユーザーに限らず、幅広い層からの参加をお待ちしております。
ってあって、いっちばん下の方にも実は沿革がある
http://d.hatena.ne.jp/syou6162/20080624/1214212893
んだけど、実はおれはいま初めて見つけました。
なんか、ぐだぐだなうえ、syou6169の問題意識をうまくくみとれた自信もないんですけど、ともかくそういうふうに思ってます。