プログラマーになりたい。

プログラミングや写真や本や読書会のことや、日常のこと。

ノーベル賞フィーバーですね。

じぇんじぇん縁がないんですけどね。でも、景気の話ばかりしててもおもしろくないから目先が変わっていいんじゃない?


それにしても、「対称性の破れ」とか論文レベルでさくっと理解できたら世界が3割増ぐらいで美しく楽しくなっちゃうんじゃないかという気がして、とてもあこがれます。でも、あの理学部系独特の勤勉さ、あたまの良さは、無理だ。おれ、工学でもぎりぎりですから。


おれのやっていたのは、ニューラルだったけど。モデルの研究なので、「情報統計力学」とかいって、物理学みたいに「紙とペン」の世界が結構大きい。


実証実験もやるけど、LHCとか作っちゃう物理学とは違ってパソコンでシミュレーションすればOKだから、あるいみ貧乏学校向きなのかもしれないとか失礼なことを思ってた。もっとも、学生レベルでは実験ばかりですが。


で、どういう感じで無理だと思ったのか。たとえば、この本。先生に借りて読んだけど、難しすぎて頭が沸騰するかと思った。結局多少なりとも読んだといえるのはモデルの定義だけ。図鑑じゃないのにね…。例外的にパーセプトロンとホップフィールモデルは実験のプログラム作ったから、多少分かるかな…?という程度。うーん。
いや、もう、ほんとすがすがしいほどに理解できないんだ。

スピングラス理論と情報統計力学 (新物理学選書)

スピングラス理論と情報統計力学 (新物理学選書)

でも実際にこれを書いた人がいるわけで、分野として成り立っている。そしてなによりこの本、熱い。さほどひろい裾野があるわけではないだろうに、それでもこれだけの熱気を感じるってことは、一体科学というのは、どれだけの熱意が投入されて発展して来たんだろう。と途方もない気分になった。


ちょっともどるけど、おれが「工学」というときは大体プログラミングとかがあたまにあって、これ基本的には「有限」の世界なわけです。局所的な想像力で足りる。あとは電気代を払ってやれば、計算機が膨らませてくれる。


ところが、紙とペンのすごいのは、そこで「計算機が膨らませてくれる」とかそういうのがないので、「無限」に思いを馳せる必要が出てくる。これ、想像力とか理解力のレベルが違うと思う。そのかわり、世界の見え方が変わるような体験もともなうだろうと想像できるわけです。

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