■一番最後まで残る職業はプログラマだと思う。
人類の進化の一つの完成形を「生活のために働く必要がない世界」だと想定する。その世界では食べるための仕事は存在していない。
次に、その状態に至る過程の「完成形まであと一ヶ月の世界」を想像する。そこでは最後の職業プログラマが最後の自動化のためのコードを書いている。
「職業」ならば、その作業をやったらたぶん報酬をもらわなければならない気がする。
で、何が言いたいかというと、「完成形」あるいは「完成形まであと一ヶ月の世界」において価値を持つ(報酬となる)のは、なんだろうということ。
この記事をわざわざ(ブクマじゃなくて)日記に引用してぐちゃぐちゃ書くのは、じつは、じぶんが以前、同じようなことを考えmixiかなにかに書いた憶えがあるからです。
で、(かなり広義の)サービス業だと思う、とか書いた(上の引用とは結論が違ってた)。
これは「完成形」の世界であっても、なお「相手が人である」みたいなことは価値になるのではないかという意味(つまり「職業」は無くならないのではないかということ)なんだけど。
「(かなり広義の)サービス業」というのは作業者が「人である」必要のある作業という意味で言ってて、現在でも「手作り」とか「ライブ」が価値として認められている。
しかし、どっちにしても無視してるというか、暗黙裏に、エネルギー収支がとれてるという前提があるはずなんだけど。これはまあ、太陽の寿命が「ほぼ無限」と仮定すれば、受容する面積(〜エネルギー)と消費の釣り合いだから、衛星表面とか人工衛星もあるしなんとかなるんじゃ…というのが俺のイメージなんですが。
あと、但し書きとして「寿命は有限」というのがないといけないかも。じゃないとちょっと話が変わってきそう。情報量にしても、通貨にしても、ある程度つきつめると人間の有限性というか、非常に陳腐だけど「いのちの大切さ」みたいなもの、「じぶんがいる」こと、に突き当たるのではないかと思うから。こういう関係性の価値みたいなものは、その関係性をつくるために「ノード」を必要とする。
なんか、どちらかというとSFっぽかったのが、哲学になりそうだけど。
ちなみに白石一文が小説(どれかは忘れた)の中で、むかしは権力闘争で命のやり取りをしたけど、日本の現在の政治では、それはできないので(それをやらないために?)代わりにお金をやり取りするんだ、みたいなことを書いてた記憶がある。
あとたまたま今日読んだんだけど。
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でも、完璧すぎて生死や代謝や欲望までコントロールできちゃうんで、ここまでいくと、また「価値」って、「生命」って
…とかいう話になるけど。
(追記)mixiの該当部分を拾ってきた
(前略)
「生きてはいけるけど、やることがない恐怖」みたいなのもあるかもね。
とはいえ(段階の問題かもしれないけど)、まったく新しいものを作る能力(「創造性」)だけとはいわずに、サービスするのが人間であることというのも(というかサービスのうちのコミュニケーションの部分で、相手が人間であることも)個人的には残りそうだと思ってる。
ま、逆に言うと、それでも、たしかにそれぐらいしか、あえて人間がしごとをする価値がなくなるんじゃないかとは思う。
(後略)