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微妙に関係ないけど、日本の文化圏で、宗教とか心理学とか哲学っぽいところ(「生きる意味」「生き方」とかのレベルで)に、物語にしろエッセイにしろ言及するような人というのは、なぜか一度は仏教にいくんだなあ。土屋先生はウィトゲンシュタイン系にいったから、というか素養の問題かもしれないけど例外のようだけど(おれが読んだ範囲では)。
文頭の『僕の〜』でも仏教思想はかなり重要な存在だし。故・池田晶子もたしか晩年のエッセイでは「禅」っぽいところに自分の考えが似ているというようなことを言ってて、これはもう「傾倒」というぐらいの印象だった記憶があるし。というか、池田氏に関しては傾倒とかそれ以前に、そもそも哲学的な思索といいながら自覚なしに瞑想しつづけていたみたいな印象があるんだけど。
あとは、河合隼雄なんかそのものずまり『仏教が好き!』(前回の日記で紹介。中沢新一との共著)だし。
こういう傾向は、やっぱ「日本」固有なのか?それとも「仏教」固有なのか?少なくとも万国共通ではないよね?
仏教に対して、哲学とか脳とか心みたいな方向と近しいところにあるという印象を、これだけの人が持っている文化圏はあんまりなさそうだな、と。印象だけど。
あーあ。おれももうちょっと意欲があればコーランとか新約聖書とか経典とか、読むんだろうけどなあ。いまはぜんぜん意欲がわかない…。