だまんです。

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梅田インパクト

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インタビュー「残念」にしても、ついったーでの「バカなものが多い」にしても、反応があまりにも過激(らしい)。ぼく自身、梅田さんには、それだけで社会が回るわけないだろうという意味で、2冊目ぐらいから複雑な想いを抱いているのだけど。
でも、今回のは、それとはどうも違うわけで、ぼくにとっては、正直いまさら何を驚くのかというタイミングだった。2つ重なったという意味では、多少タイミングが良すぎた(悪かった)のはわかるけど…。これは、ただの集団ヒステリーかとも思った。


ただ、ひろゆき氏がああゆう風に怒るのはめずらしいんだけど、と、ついったーで教えていただきまして、ちょっと考えを変えました。たしかに大方アレルギーだろうけど、もやもやするひとが多いのは、もう少しなにかあるのかもと。


とはいえ、もともとのぼく自身のスタンスは、「あの人は上しか興味がないのね…」ですので。そう、このたび話題のインタビューでぶっちゃけたことについては、まさにこの「地が出た」という表現がしっくりくる。

岡田有花さんによる今回のインタビューでは、梅田さんは多少ガードをゆるめてしまい、「本音」が出てしまったのだと思う。しかし、主張や論旨という意味では、これまで梅田さんが書いてきたことと矛盾はなく、一貫していると私は思う。<梅田さんは日本のWebに絶望し、将棋に“乗り換え”てしまった>というよりも、むしろだんだん本来の梅田さんの姿、「地」の梅田さんが出てきている、というように感じられた。


余談ですが、たしかにインタビュアーはうまいなと思った(署名見てなかったので、岡田有花というお名前は記憶していませんでしたが)。
実際にこれだけ有名に(あんまり流行に詳しくないぼくの耳にぽつぽつ届くということは相当お祭りになってるんでしょうね…)なっているんだから、辣腕といっても差し支えないだろう。梅田さんご本人にも「そろそろ」という気分があったのだろうと思いますが。とは言えそれをうまくつかんだ企画力はすごいですよね。

岡田さんは普段の記事に比べると、やや意地悪に思える質問もしている気がするが、インタビュー記事としてフェアな範囲を超えるほどでもないと思う(現場を知らないので、梅田さんがどう思っているかはわからないが)。…このインタビューも悪意を感じるようなものではなく、やや踏み込んだ「挑戦」といったところだろう。その踏み込みによって、じつに面白いインタビューになったと思う。


ところで、批判に対する批判は、本来とてもテクニックのいる作業です。まして、批判に対する批判に対する批判…。さらに、ここでぼくが何か批判すると、それは批判に対する批判に対する批判に対する批判に…。
ってもう、よくわかんないし。


めんどくさいので、ともかく、思ったことだけいいます。


梅田望夫のいいつづけけてきたことの意味や、価値観が、いまになってやっと伝わったのか!と思った。
いまさら、か。


ネット利用者の多数派は、どうもああいう種類の本は読まないのかね。新書とか。ともかく名前は知っててもあんまり実感なかったのか。梅田望夫のいう「あちらがわ」が、われわれのいる「ネット」と同じものだという感覚を、実感として持ってる人はあんまりいなかったんだろう。
ところが、みずからが「ネット」に習熟していると思っている人間からすると「新参者」にみえる梅田望夫というやつがぽっと出てきて、なんか、肌では感じていた(いまさらな)ことをいろいろ言葉にして言うから「半可通がなにを」という気分になるのではないか。


いうことはいちいちもっともだけれど、全体に対して「残念」とか批判されても困るよね、と。
ちなみに、よく考えたら、ぼくも、この手のキレ方をしたことがある。すっかり忘れてましたが、mixiの日記を掘るのが面倒なので、引用しませんが。毎日新聞のネット版、論説室のコラムに「あんまり無責任だ」という日記を以前書いたのだった。
でもね、そういうことって書いても大概、無駄。それこそ梅田望夫レベルの発言力がないと。
だから、はけ口は選びましょうという意味では、ネットは残念な発言が多いかもしれない。

もし仮にこれ*1を読んで、では「バカなものが本当に多すぎる」とか「残念」というのは、「人の粗探し」じゃないのか?などと反論する人がいたら、あまりにも子供じみた、それこそ揚げ足取りだろう。これはつい漏らしてしまったという程度であり、梅田さんはネガティブな言説をほとんど書いていない。

だから、はけ口は選びましょうという意味では、こちらもそう。
量としてはたいしたことないし、もっともなのだけど、しかし全く現実味がない。
ひろゆきはコミュニケーションの場をつくった。はてなも場だ。
でも、梅田望夫は1人のユーザ、1人のアルファなひとにすぎない。


逆に言うと、やっと、1人の有名なユーザとしてリアリティーを持った、ともいえますねたしかに。

今回のインタビューの「残念」程度で、これだけネガティブな反発が大きいというのは、ちょっとした言葉尻を捉えられてしまうくらい、梅田さんの影響力が強くなったということでもあるだろう。梅田さんがつい漏らした「失言」がネットを駆け巡っているような感じで、まるで総理大臣みたいな騒がれ方だ。

なお、紹介せずに出してしまいましたが、引用はすべて、
mojix.orgさんの梅田望夫進化論 - モジログからで、このエントリーは

ただそれまでの間*2は、このエントリーをお読みいただくのが、僕の気持ちにいちばん近いです

と、梅田氏ご本人が、ブログに紹介されていたものです。

*1:引用注:ついったーでの発言やインタビュー

*2:引用注:リアルタイム観戦記終了までの間

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