プログラマーになりたい。

プログラミングや写真や本や読書会のことや、日常のこと。

やっぱり大恐慌を連想する人はいる

「戦争」、と自分で書いておいてあんまり実感がないのですが。
しかしこの状況で、第2次大戦前の「大恐慌」を連想するのはさほど珍しいことでもないらしい。
そして、そうみんなが信じるほど、それは現実に影響する。
ぜひ、ほらそんなの心配しすぎだったじゃん、で終わってほしいなあ…。

社説:危機下のG7 悪夢の歴史を繰り返すな

 大恐慌は、米国を皮切りに世界の各国が、「自国さえよければ」の保護主義に逃げ込んだことで深刻化した。自国を守るための保護貿易政策だったはずが、結局は互いを窮乏させ、国家の対立を招き、皆が敗者となった。

 その対立への反省から築かれたのが第二次世界大戦後の国際協調体制だ。しかし、その一つである多国間の貿易体制は世界貿易機関WTO)の自由化交渉が決裂したことで、保護主義の魔物に付け入る余地を与えてしまった。今、忍び寄る不況は、その魔物を誘う蜜(みつ)となる恐れがある。

 グローバル化が進んだ現在は、一国の決定や行動の影響が、市場を介してあっという間に他国に及ぶ。何十年の歳月を費やして築き上げた相互信頼に基づく協調体制も、いったんひびが入ればたちまち崩壊の危機にさらされかねない。

その『決壊』の中にも、90年代後半のグローバリゼーション以後、地球の「一個性」という身も蓋もない事実が問題となるという話を書きましたが、「大きな物語」ではなく、「大きなシステム」によって一個化してゆく世界は、どこかが決壊すると、その波及が止めどもなくなってしまうという危険を孕んでいます。全滅を食い止めるためには、関係各国が、やはり一個的な対策を採るしかないわけで、それが一応は可能というのが30年代の大恐慌とは違う点だという話ですが、あんまり安心できないですね、そう言われても。。。

Creative Commons License ©2007-2021 IIDA Munenori.