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文体と東京の近代

東京 下町山の手 1867-1923 (講談社学術文庫) 失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて 2) 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 失われた近代を求めてI 言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて 1)

エドワード・サイデンステッカーの『東京 下町山の手 1867-1923 (講談社学術文庫)』の後に、橋本治の「失われた近代を求めて」シリーズを読んだ。
一緒に読むには結構いい組み合わせかもしれない。

両者をやや強引に結びつければ、サイデンステッカーは「東京」がどう成立していったかを文化や建築などの側面から描いていて、もう一方の橋本治は似たような分析を、文体の側面から近代文学に対して行っている(と言えるかもしれない)。
両者が扱うものはほとんど重ならないけど、扱う時代はほとんど同じ。なんとなく相補的だった。

ちなみに、この二者では、ザイデンステッカーの方が扱う範囲が広く概観的であるし、日常に近い事柄を扱っていて馴染みやすい気もするから、僕はザイデンステッカーの方を先に読むことをを勧めます。

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